機動戦士ガンダムSEEDを観た
今回はガンダムSEEDを観直ししたのでその感想です。
ガンダムSEEDですがリアルタイムで観てました。
当時観てた時の感想は話は面白いけど何かキャラクターが気になるという感じで観てました。
今回観直して当時感じた事と観直して感じた事をお話ししたいと思います。
キャラクター
キャラクターについてですが、まず気になったのはガンダムパイロット達が皆んな出来上がり過ぎてる事が当時観ていて気になりました。
まだ16歳くらいの少年達なのに皆んな戦争に対する考え方とかがしっかりしてるというか、みんな大人だなあと。
性格なんかはちゃんと思春期の少年ぽいのですが、コーディネイターとはいえ戦争に対する姿勢やパイロットとして出来上がりすぎてるなと感じました。
これは観直してもやっぱり感じました。
ヒロインキャラも気になる
後SEEDではヒロインキャラも良く言えば個性的なのですが気になりましたね。
まずはフレイですね。
フレイは言わずもがなあの問題シーンですね。
放映当時あの問題シーンが話題になっていた記憶があります。
当時私は既におじさんでしたがガンダムでここまでやるかと思ったのを覚えています。
性格は自己中で全く他人を気遣わない発言も多かったところにあのシーンですから。
ただそういう行為を匂わせるシーンというだけならまだしも、フレイの場合は明確にそうする事によってキラを利用する為というのがありましたから、まあ思春期の少年達は結構ショック受けたのではないでしょうか。
私は当時既におじさんでしたからそういうショックはなかったですが、それでもあまり好きなキャラではなかったですね。
そんなフレイですが、50代になってさらにおじさんになって観返すと何かいいキャラだと思ったりしました。
もちろん好きにはならないですが、SEEDの世界観の中で他のキャラに比べて凄く人間ぽくてある意味凄く素直に自分を曝け出しているので、綺麗事を吐くキャラに比べてスッキリさせてくれる感じすらありました。
これは歳を重ねて色々なものの許容範囲が広くなったので、フレイという女性を受け入れる事が出来るようになったからなのでしょうか。
実際観直したら、フレイは自分ではどうしようも出来ないような状況・環境に振り回されて、されるがままのような感じがあり、結構フレイに感情移入してしまいました。
次はカガリです。
正直申しまして私はカガリというキャラが物凄い苦手です。(SEED時点の評価です)
粗暴な口調と態度でありながら、言っている事は何とも綺麗事のような感じで、思想と行動が何かズレている感じがして、当時からどうも苦手なキャラでした。
これは今回観直しても変わりませんでした。
むしろ余計に気になってしまいました。
続編のDESTINYの最初の方でシンがカガリに向かって「綺麗事ばかり言って何も分かってない」的な事を言ってましたが、私も同じような感想です。
少年少女向けのアニメでカガリのような純粋な綺麗事を言うキャラが必要なのは重々承知してますが、個人的にはどうも苦手なキャラですね。
敵役が
SEEDを観ていてキャラが気になると言いましたが、それは敵役も同じです。
SEEDにおいて最初の方の敵はアスラン他ガンダムパイロット達が主な敵となっています。
ところがです
物語終盤ではアスランとディアッカは味方になり、あれだけキラを執拗に狙っていたイザークですら共闘するようになります。
さらにはザフトの中で唯一と言っていい、キャラの立っていたバルトフェルトまでもが終盤には味方になっています。
勿論どのキャラにも味方になるに至る理由はあるのですが、最初の方の敵で魅力あるキャラ全員最後は味方になってしまっています。
魅力あるキャラを味方にしたいという気持ちは分かります。
例えば私も信長の野望というゲームをプレイしていて敵軍を倒した際に敵の武将の中で使える武将や好きな武将は味方に取り入りますから。
ですがそれを繰り返していると最後の方は何か味気なくなる事があったりします。
どうもSEEDでは同じような事になっている気がするんですよね。
終盤の敵は何と言いましょうか、キャラとして薄いキャラばかりになっている感じで、煽りキャラ・傲慢キャラだけという感じです。
まずは強化人間の3人。
強化人間という事なので精神不安定という設定はあるにしても、それぞれの人物背景描写はなく、ただただアズラエルのいいなりキャラで、戦闘中は煽りセリフばかりというキャラ達でした。
そしてその上司的なアズラエルとアスランの父親であるパトリック。
お互いにただただコーディネイター嫌い(アズラエル)とナチュラル嫌い(パトリック)なだけという感じのキャラで、言動が傲慢で最後は二人とも味方に見捨てられるという。
煽りキャラや傲慢キャラというのは観ている側からしたら分かりやすい悪役キャラなのは間違いないです。
観ていて殆どの視聴者は「何だこいつ」と思いますから。
ただガンダムSEEDが全50話くらいあった中で最後の敵がこんなのだけというのはちょっとどうなのかと気になりました。
そして最後にして最大の敵のクルーゼ。
見た目からシャアアズナブルを意識させるキャラではありますが、シャアには遠く及ばず。
やろうとしている事はとんでも無く大きな事(人類滅亡)なのに対しやっている事は何となく小物感があり、中途半端なキャラのように感じました。
ガンダムSEEDは話は分かりやすいですし、盛り上げるエピソードとかも上手く入れ込んでいるので話は面白かったです。
ですがキャラクターという部分で何か入り込めるキャラがいなかったので放映当時は今一つ認められないシリーズでした。