鎌倉殿の13人
今回は最終回を目前に控えたNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人の感想です。
まず始めに私はドラママニアではありません。ドラマはあまり観ないですし大河ドラマも観たのは自分が興味のある時代と人物の時くらいにしか観ません。
そんな私が今年のNHK大河ドラマ・鎌倉殿の13人にハマりました。
ドラマは観るにしても録画したものを後で観るスタイルだった私が鎌倉殿の13人に関してはリアムタイムで観るくらいにです。
そんなドラマをあまり観ない私の鎌倉殿の13人の感想になります。
詳しくない時代だったから良かった
私は歴史マニアではないので、どの時代の歴史も詳しく知っている訳ではなく、多少人よりも詳しいといえる時代は戦国時代とせいぜい幕末くらいです。
なので鎌倉殿の13人の舞台となる平安末期から鎌倉前期の話は本当に教科書で読んで覚えている程度の知識しかないです。
そこが良かったです。
この時代が詳しくなかったからこそ、オリジナルストーリーのドラマのように「次はどうなのか」というドキドキ感がありました。
これが詳しい時代の話になると「そろそろこの人死んじゃうなあ」とか「そろそろあの事件が起きる」と予想が出来てしまいますが、鎌倉殿に関しては本当に良く知らない時代だった事が幸いして毎週ドキドキしながら観れました。
三谷幸喜さんの脚本
鎌倉殿の13人は三谷幸喜さんが脚本を担当されています。
三谷さんというとコメディドラマのイメージがありますが、今作でもそのコメディな部分は健在です。
ガチな歴史好きやガチな大河ドラマ好きの方には、コメディを交えた脚本に嫌悪感を抱く人もいると思いますが、私のような大河ドラマ素人にはユーモア交じりの話で非常に観やすかったです。
さらに三谷さんの大河ドラマというと新選組や真田丸があります。
私は新選組は飛び飛びでしか観てなかったですが、真田丸は全話観ました。
なので真田丸との比較になりますが、鎌倉殿の13人は泣ける話が多かったような気がします。
時代背景的に悲しい展開になる事が多いのかもしれませんが、今作は特にそう感じました。
これはただ泣ける脚本だからというだけでなく、ユーモアの話と泣ける話とのギャップが凄かったからだと思います。
前の話では楽しい感じの団欒な雰囲気を出していたと思ったら、次の回では楽しい団欒の中にいた人物が悲しい展開になるという、ユーモアな話の後に悲しい話を持ってくるという手法にやられました。
今作は本当にそのバランスとギャップが素晴らしかったと思います。
役者さんの素晴らしい演技
鎌倉殿の13人は出演されている役者さんの演技も素晴らしかったです。
先程の脚本のギャップに繋がるところですが、役者さんも同じく喜と悲の演技の幅が凄く良かったです。
多分演じる方も大変だったと思います。
さらに今作では憎たらしい役の人が、観ている側もちゃんと憎くみえる演技をされてるのが良かったです。
鎌倉殿の13人は最初から悪みたいな人は殆どいない感じで、時の移り変わりによって、その時々で悪となる人が出てくるようになっている気がします。
それまで普通に味方だった人が、その時が来たらちゃんと憎たらしい役を演じてくれるので、観てる側もその時の感情移入が半端なかったです。
そして主役の北条義時を演じられた小栗旬さんの演技。良かったです。
最初は純粋な青年から始まって、権力闘争に身を投じて徐々に非情になっていく様が素晴らしかったと思います。
普段大河ドラマをリアルタイムで観る事のない私が、飽きずに毎回楽しみにして観れた大河ドラマの鎌倉殿の13人。
この記事を書いている時点で最終回はまだですが、今から最終回がどうなるのか楽しみです。