沈黙のパレードを観てきました
今回は映画の沈黙のパレードを観てきましたのでその感想を。
沈黙のパレードは東野圭吾先生・原作のミステリー小説ガリレオシリーズの作品です。
ガリレオシリーズですが、劇場版だけでなくテレビシリーズも福山雅治さん主演で映像化されているのでご存じの方も多いと思います。
今回は劇場版3作目です。
劇場作品はただのミステリードラマではない
ガリレオシリーズですが、テレビシリーズと劇場版がありますが、テレビシリーズも面白いですが私はどちらかと言うと劇場版の方が好きです。
まず劇場版ですと長編の話ですし、放映時間も長い事もあり、ミステリーでありながら重厚な人間ドラマとなっているからです。
劇場版3作品全てですが、複雑な人間関係を実に丁寧に描いていて話に引き込まれていくので没入感が凄いです。
それによって主に容疑者側の人物に感情移入してしまうので私は劇場作品では毎回泣いてしまいます。（涙腺弱いのもありますが）
テレビ版と劇場版の違い
これはテレビではある程度やむを得ない部分があるとは思いますが、テレビシリーズにある福山雅治さん演じる湯川先生が、謎を解明する時に壁や床などに数式を書く演出がどうも私は苦手です。（原作でもないですし）
ガリレオシリーズに限りませんが、テレビのミステリードラマで時折ある、謎解き演出を観ると、ちょっとそこで冷めてしまう事があるんですよね。
そんな演出をしなくても、それまでに現場に足を運んだり、聞き込みをしたりの謎を解くプロットを積み上げてるので、普通に推理を披露するだけでもいけると思うですけどね。
やはりテレビ的にはそれでは地味なんですかね。
ところが劇場版のガリレオシリーズだとその演出がないのです。
その為、劇場版では最後まで話に集中して観る事が出来るのが良いです。
年齢高めの俳優陣
そして今作ですが最初のシリーズのメンバーが揃って出てるのも良かったです。
福山雅治さん、柴咲コウさん、北村一輝さんの3人揃い踏みで、それぞれが話しの中心人物になっています。
福山さんは主役ですし、柴咲さんは相棒的な役割なので当然なんですが、何と言っても北村一輝さん演じる草薙刑事が重要な役割を担っているのが本当に良かったです。
今作はその3人だけでなく、他の出演者の方々も円熟味のある役者さんが多いのも渋味があって良かったです。
福山雅治さん、北村一輝さん、飯尾和樹さん、田口浩正さん、椎名桔平さんなど50オーバーのおじさま方の演技を堪能出来ます。
劇場作品3作目となる沈黙のパレード。
今作も二点三点する謎に、これまでの劇場作品と同じく愛がやはりテーマになっていて、期待を裏切らない実に良い作品でした。
