聖戦士ダンバイン
今回はアニメの聖戦士ダンバインを紹介します。
聖戦士ダンバインは日本サンライズ制作、富野由悠季監督のロボットアニメです。
ダンバインの思い出
ダンバインはリアルタイムで観てました。
ダンバインまでのリアルロボットアニメでは「メカはカッコ良いけど話が良く分からずついて行けない」といった傾向だったのが、ダンバインに関しては小学校高学年だったというのもあり、メカのカッコ良さだけでなく、ストーリー的な部分でも必死に理解して着いていこうと毎週欠かさず観ていたという記憶があります。
年齢的にちょっと大人ぶって背伸びして観るような年頃だったのでしょう。
また微妙な年齢でもあってチャムを好きだとか言ってしまうと「ちょっとヤバい奴、エッチな奴」と思われると思って、全く無視するようなそんな感じもありましたね。
独特な世界観
ダンバインの特徴はなんと言ってもその独特な世界観ではないでしょうか。
中世ヨーロッパの騎士物の世界の中に人だけでなく、妖精や怪獣がいて、そこにロボットメカが混在するという何でもありのファンタジーな世界観です。
さらに何か異世界に召喚されたら”聖戦士”と言われて普通の人よりオーラ力があってロボットを操縦出来て活躍するという、これって言ってみれば今流行りの異世界転生もののハシリみたいな話ですよね。
Wikiとか見ると当時日本ではファンタジー的な世界観が一般には浸透していなくて、視聴者になかなかな受け容れられずに、番組後半では舞台を現実世界に移したとあります。
個人的にはファンタジー世界とか気にすることなく楽しんでましたが、確かに地上に出てからグッと引き込まれたという記憶はあります。
ダンバインはメカも特徴的です。
ダンバインですがメカで特徴的なのは何と言ってもオーラバトラーが虫をモチーフにしているところです。
これがもう少し小さい時に観ていたらカッコ良いと思わなかったかもしれないですが、小学校高学年の私にとっては物凄くカッコ良く見えました。
ダンバインは当然ですがビランビーやバストールあたりは物凄く惹かれましたね。
子供の時は変形をするビルバインがカッコ良いと思いましたが、大人になってみるとやっぱりダンバインはカッコ良いなあとつくづく思いました。
後半に出てくるオーラバトラーはあまり生物ぽさがなくなっていてメカぽさが強くなってる感じがします。
トータル的なデザインとしてはカッコ良いと思いますが、印象に残ってるのはどちらかというと前半の虫をイメージしたオーラバトラーの方が印象に残ってます。
これも大人だからそう感じるのかもしれないですね。
富野由悠季という人物を初めて意識しだした作品
ダンバインより以前もザンボット3、ダイターン3、そしてガンダム、イデオン、ザブングルなどは観てました。
しかし当然ですが幼稚園や小学生なのでこの作品は誰が監督だとかそういった目線では観ていなかったです。
例えばザンボット3やザブングルは最終回にショックを受けましたが、それは単純に勝平やエルチがかわいそうといったキャラクターに対しての感情だけでした。
イデオンに至ってはリアルタイムでは難しいというか小学生の私にとっては良く分からず途中で視聴を止めています。
そしてガンダムも初回放映当時はイデオンと同じく良く分からないという感じであまりちゃんと視聴していなかったです。
ガンダムはその後ガンプラブームが起きて内容よりもメカに詳しくなりましたが、内容の面白さが分かるようになってくるのはやはり小学校高学年くらいからで再放送を観て改めてハマっていきました。
そんな感じで観る感覚が変わってきたところにダンバインです。
いやぁ色々と印象深かったですね。
本当に毎週欠かさず観てましたし、地上に出てきた時や最終回の話は同じようなロボットアニメ好きの友達と色々と話してたのを思い出します。
特に最終回はちょっと衝撃でしたね。
前述した通りイデオンはリアルタイムで観てなかったので、いわゆる全滅エンド(ダンバインでは1人生存ですが)が初めてでしたし、そもそも主人公が死ぬというのが信じられなかったです。
そしてある意味で全滅エンドよりも可哀想なチャム1人だけ生存というのが、何か色々と考えさせられました。
考えさせられたと言っても所詮は小学生だったので「チャムが1人で可哀想」とか「チャムはこの後どうなったのか」程度ですが。
それでもあまりにもショックだったので「こんな結末考えたのは誰だ」みたいな感じで本当に初めてアニメ作品で監督を気にしたのがダンバインで、富野由悠季という人は何者なんだと意識し出した作品でした。
リアルロボットアニメを色々観てきてますが、個人的にガンダムシリーズを除いて一番思い出深い作品がこの聖戦士ダンバインです。