伝説巨神イデオン
今回紹介するのはアニメの伝説巨神イデオンです。
監督は富野由悠季監督です。
当時イデオンにはハマれなかった?
イデオンはリアルタイムでちょっと観てた記憶があります。
本当にちょっとという感じだったので細かいお話は全く覚えてないです。
しかもイデオンですが当時観て何か異質なものだと感じていた記憶があります。
まずは子供の時にイデオンにハマれなかった理由をあげていこうかなと思います。
理由その1
主人公がアフロ
イデオンの主人公のコスモですが髪型がアフロヘアーです。
別に主人公がアフロで悪い訳ではないですが、子供の頃はこの髪型のせいで何か今一つ主人公がカッコ良いと思えなかったです。
主人公が必ずイケメンでなければならない理由はないですが、子供時分はそういった所もちょっと気になってました。
理由その2
敵の異星人バッフ・クランの眼
子供心に敵であるバッフクランの眼に何か違和感を感じてたのを覚えてます。
それまでのいわゆるスーパーロボット系アニメでの敵の異星人は異形のもののような見た目でした。
例え人に近くても角が生えていたり、肌の色が違ったりとどこらかしらで分かりやすく人と区別はしてました。
イデオンでは見た目的に人と違うのは髪の色がカラフルなのと眼が瞳がないような一色のような描かれかたをされています。(実際には微妙に色を変えて瞳はありますが)
その眼の表現で何か物凄く人に近いけど異星人感が出ていて子供心に怖いではないですが、何か良く分からない気持ちになっていたのを覚えています。
理由その3
イデオンゲージが・・・
子供の時はとにかくイデオンゲージが謎過ぎて、イデオンは物凄く不安定なロボットだと思って観ていたのを覚えてます。
何か勝手に動いている感がして、あまり人が操縦しているという感じがしなかったです。
理由その4
話が良く分からない
子供なので単純に人間対宇宙人との戦いだと思って観てましたが(間違いではないですが)何か良く分からない事が多かったです。
イデオンは宇宙を逃亡するお話なのですが、子供の時は地球が舞台でないというのも困惑させる原因の一つだったのかなと思います。
こんな感じでリアルタイムでは今一つイデオンにはハマれませんでした。
で改めて大人になって観てみるとまあ当然かなと思いました。
とにかく話が大人向けで難しいですから。
これだと小学校低学年くらいの時に観ても良く分からないですね。
逆にある程度大人になって観ると何と面白いのかとも思いましたね。
ロボットアニメ?
イデオンですがロボットアニメの体裁ですがロボットアニメ感は薄い感じがします。
まず主役ロボのイデオンがそもそも純粋なロボット感があまりしないです。
合体する事でロボットには見えますが、イデオンゲージの存在やあまりパイロットが操縦している感じがしません。
何と言ってもタイトルが”伝説巨神”ですから。まさに神ですね。
それもあってかイデオンはSFというよりもオカルトな感じがします。
科学では解明出来ないイデの謎に加えて発動編のラストシーンは宗教的な感じがしました。
カララとシェリル
ネタバレ含みます。
イデオンは複雑な人間ドラマで話が進んでいきますが、観ていて印象に残っているのは女性のキャラ達です。
中でもカララとシェリルは個人的に印象に残ってます。
まずバッフクランのカララは何と言ってもこのアニメの中心的人物で全ての元凶であり最後の希望みたいな人です。
そもそも地球人とバッフクランが接触するキッカケを作ったのはカララですからね。
その後は地球人側に捕虜として捕まって命狙われたり、複数の女性からビンタされたりと散々な目に遭います。
それでも最終的には地球人であるベスと恋仲になり妊娠をして、劇中で女性としての幸せを多少なりとも得ることが出来ています。
しかしカララは女性としての幸せは得ましたが、死に方は悲惨で実の姉に顔を撃たれて死んでしまいます。
これは女性として恵まれなかった姉の嫉妬からです。
一方、地球人のシェリル。彼女は自己中心的な性格で劇中でもそんなに魅力のあるキャラにはみえないです。
その性格からカララを人質にして脱走して、その際に絶対に認めたくない存在であるカララに庇ってもらい物凄く悔しがったりします。
そして物語終盤では妹のリンが射殺され、さらに立て続けに恋仲になったバッフクランのギジェが戦死するという悲劇に見舞われ精神に異常をきたして死んでいってしまいます。
こう考えると女性として恵まれたカララと恵まれなかったシェリルという対比ではないですが何かそういものを個人的にこの2人には感じましたね。
(死に方は二人とも悲惨ではありますが)
私よりも一つ上の世代の人達(1960年代生まれ)にファンが多いといわれる伝説巨神イデオン。
当時良く分からなかったという私のような方も今観るとおそらくハマると思います。
今観ても古臭さなど感じませんし複雑な人間ドラマを堪能出来ます。
是非テレビシリーズから観て映画版2本を観ていただきたいですが、
時間がない方は映画版2本だけでも観てください。