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ペルソナ2罰


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ペルソナ2

今回紹介するのはペルソナ2罰です。

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ペルソナ2罰はペルソナシリーズの3作目です。

前作ペルソナ2罪のパラレルワールドを描いており、前作のヒロイン「天野舞耶」が主人公になっています。

シリーズ唯一のアダルト作品

アダルト作品といっても別に変な意味ではなく、ペルソナシリーズと言えば前作・前々作と3以降も主人公は高校生ですが、2罰のみ主人公は社会人で味方の主要キャラも1人を除いて全員が大人で実にアダルトな雰囲気になってます。

そういう事もあってかペルソナ2罰は今プレイするとペルソナシリーズらしからぬちょっと異質な作品になってます。

前作までや以降の作品は主人公達が高校生という事もあって、若者vsずる賢い大人達の構図ですが、罰では主人公側も大人なので、他のシリーズに比べて青臭い感じはあまりなく、代わりにちょっと説教臭い感じになってる気がします。

ただこれがもし主人公側の大人達が、ドラマとかで良くあるような、金と権力だけを欲する悪者を懲らしめる純粋な正義の味方だったらもっと説教臭くなってたかもしれないですが、罰の主人公側の大人達はそんな感じではないので、説教臭いといってもそこまで説教臭くはないです。

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どちらかと言うと、個々の目的の為に活動していたら悩んでる若者が現れて最終的に助けて導く為の戦いなので、説教というよりも教訓みたいな感じですかね。

PS版プレイ当時に私は既に社会人でしたし、ペルソナシリーズもまだ3作目だったので、当時は主人公側が大人でも何も違和感なかったですが、現在になってシリーズ全て(5Rと5S除く)プレイして改めて2罰をプレイすると、やはり2罰はちょっと異質な感じがしますね。(私はこの雰囲気好きですが)

ペルソナ1からの集大成的な作品

ペルソナ2罰ですがシナリオ的にはナンバリングを見ても分かる通りペルソナ2罪の続編(完結編)となってます。

ただペルソナ2罰ではペルソナ1の登場人物達も多数出演していて、ペルソナ1の登場人物のその後みたいな話も出てくるので1、2罪罰の集大成みたいな感じの仕上がりになってます。

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一応シナリオ的な繋がりは罪罰間でしかないので1をプレイしなくても全然話が分からないという事はないのですが、罰をプレイするにあたっては1をプレイしているとニヤッと出来る所が多いので、なるべくならペルソナ1をプレイしておいた方がより楽しくなると思います。

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罪と罰

ペルソナ2罰の主人公は罪のヒロインだった舞耶ですが、罪・罰を通してプレイしていくと、2罪・罰は罪の主人公の達哉の話なんだと感じます。

個人的にですが罰の達哉が合流するまでの大人達による大人な事情の話よりも終盤の達哉が合流してからの方が印象に残ってます。

特にラスボス前の達哉の罪が明らかになる場面はPS版プレイ当時から鮮烈に記憶に残ってます。(ここでなぜペルソナ2罪と罰になっているのか分かります)

それくらいこの場面は衝撃を受けました。

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その後にゲーム内で出る大人達の悲痛な顔と正に同じ気持ちになりました。(達哉お前ってやつは・・・)

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だからこそ罪・罰は達哉の物語で、舞耶を含めた大人達は導き役だと感じるのだと思います。

 色々と考えさせられるエンディング

ペルソナ2罰はエンディングが何パターンかあります。

前述の通りペルソナ1からの集大成的な作品で罰では初代のキャラも多く登場する事もありエンディングでも初代キャラ達の和やかな場面を見る事が出来ます。

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また罰のキャラ達も納得のいくエンドエピソードを見る事が出来ます。

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そして罪のキャラ達・・・

エンディングの違いは罪のキャラ達の所で変わってきます。

ちょっとネタバレになりますが、終盤に出てくるある選択肢によって栄吉とリサが罪世界(あちら側)の記憶を取り戻してしまう場合があります。

正規ルートとしては記憶を取り戻さないでエンディングを迎えるのが正解だと思いますが、罪キャラ達のエンディングはどちらも哀しく寂しい感じになってます。

記憶を取り戻さない場合は当たり前ですが舞耶や達哉の事を思い出す事なく寂しい雰囲気で終わります。

一方、記憶を取り戻した場合は記憶を取り戻したキャラが達哉の事を回想しますが、罰世界(こちら側)のエンディング後の達哉は記憶がなく、淳も記憶は戻らないので、やはり何か哀しく寂しい雰囲気で終わります。

結局両方とも寂しい感じで終わるなら、達哉の事を思い出す方が良さそうに思えますが、記憶を取り戻したキャラのその後の事(あちら側で犯した罪を覚えている)を考えるとやはり記憶を取り戻さない方が良いのだろうと思います。

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それでも罰世界では栄吉、リサ、淳の3人の影があまりにも薄く、罪世界の明るい雰囲気を思い出すと余計にエンディング含めあまりにも寂しい感じなので、記憶を取り戻してちょっとでも達哉の事を思い出してくれるシーンを見ると、プレイヤーからすると哀しいけどありがたい気持ちになります。

本当に罰のエンディングは1から2罪・罰のキャラ達の様々な人間模様が入り混じって、見てる側もちょっと複雑な気持ちになります。

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ペルソナ2ですが個人的に罪と罰合わせてかなり好きな作品です。

それ故に、その後に出るペルソナ3以降の作品がそれまでのシリーズと全く違う雰囲気の作品になっているというのを知り、自分の中のペルソナ2の思い出を壊したくないみたいな感情が働いて、評判が良いのも知っていましたが、本当につい最近まで3以降プレイ出来ませんでした。

(今では3以降の作品も好きです。やらず嫌いですいませんでした)

もしその逆パターンで3からプレイして3以降が好きで1や2罪・罰はプレイしていないという方がいたら、大分勝手が違うので戸惑うかもしれませんが是非プレイしてみてください。

1や2も面白いですよ。