新機動戦記ガンダムWを久々に観てみました
今回はガンダムWを久しぶりに観たのでその感想になります。
ガンダムWは最初観た時の印象が衝撃でしたね。
何と言いましょうか主役の5人の少年達全員が大人びてカッコつけていて「何だコレ」と思ったのを覚えています。
最初目に付くのは主役5人の少年達ですが、ずっと観ているとカッコつけているのはこの5人だけじゃないと気がつきます。
主要キャラがカッコつけているというのは良くあると思いますが、ガンダムWではちょっとしたモブキャラですら何かカッコつけてるという印象でした。
カッコつけるというか言い回しとかが一々演技ぽい言い回しで、アニメなんだけどアニメの中の演劇を観ているというそんな感じでした。
最初はその辺が気になってあまり入り込めなかったです。
とんでもない主人公ヒイロ・ユイ
そして何より私に衝撃を与えたのは主人公のヒイロでした。
イケメン美少年な上に最初登場した時の服装がタンクトップに短パンって・・・
その辺が好きな女性層を狙いすぎでしょう。
更に最初の頃のヒイロが私にはちょっと理解不能・意味不明でした。
突然ヒロインのリリーナに対して「お前を殺す」とか突然自殺的行為をしたりとか、極めつけは遂にはガンダム本体共々自爆って・・・
何故そんな行動を取るのかやってる事の意味は分かります。
任務中に顔を見られたから見た相手を殺すとか、任務失敗したから自ら死のうとするとか、意味は分かるんですが、何か最初はヒイロというキャラが私には本当に理解不能でした。
最初観た時は全体的にこんな印象だったのでちょっと観るの辛いなあと思ってたのですが。
最初は本当辛かったんですが、ちょうどヒイロが自爆した辺りから何となく観れるというか段々と楽しくなってきました。
それはまずカッコつけてるキャラ達とか世界観が徹底しているので、何かそれが普通の事のように観れるようになったのが大きかったです。
そしてヒイロも自爆した後から何か急に普通とまでは言いませんが、それなりに聞き分けの良いキャラになってちょっと丸くなった感じが出てから割と好きになっていきました。
ストーリー自体も私は後半のストーリーが楽しかったですね。
ガンダムでお馴染みの宇宙と地球の対立や完全平和主義というものを掲げて、様々な団体ができますが、ガンダムパイロット5人とゼクス、トレーズさえカッコ良ければそれでOKみたいな感じで分かりやすく割り切ってる感じが良かったです。
なので最後まで観た時には何だかんだで「ガンダムW面白れー」になりました。
大人過ぎる少年達
ただ面白いけど気になるところも勿論あります。
これはガンダムの感想を書く時に良く言ってますが、少年達があまりに大人びてるのが気になります。
ガンダムといえばパイロットの少年が周りの大人達の導きによって成長していくというイメージなので、そういう部分ではガンダムWの少年5人+リリーナ辺りは少年少女という皮を被った大人という感じでした。
全員物語中に成長しているのですが、大人が導いたというより、自己解決したとか同じガンダムパイロットによって成長している感じでした。
ですがこれがまあ難しいところで、例えば以前感想を書いたガンダムX。
こちらは感想にも書きましたが主人公のガロードは如何にも未熟な少年でガロードを導く年上キャラが多く、その成長振りが伺える作品です。
私はガンダムXは好きですが、ガンダムWとどっちが面白いのかと言われるとガンダムWの方が面白いと思います。
作品が好きだからといってエンタメとしてそういう作品の方が面白いかと言われると、必ずしも好きと面白いがイコールにはならないです。
そういうのは本当に難しいところですね。
モビルスーツのデザインが・・・
次に気になったのはモビルスーツのデザインが全体的にあまり好みではなかったです。
個人的にモビルスーツのデザインはシンプルな方が好きなのですが、リーオー、エアリーズ、トーラス辺りはシンプルだけどあまり魅力を感じなかったですし、トールギスや主役のガンダム五機(後半含む)も個人的にはそんなに好きなデザインではなかったです。
ただOVAのエンドレスワルツに登場するウイングゼロカスタムだけは度肝抜かれましたが。
カッコ良いというか良くこんなデザイン思いついたなあと関心しました。
ガンダムWはガンダムに新たに女性層を取り込む事に成功した作品で、主要キャラクターを全員美少年に設定したり、話の内容も主要キャラクターをいかにカッコ良く魅せられるかというところが徹底された作品でエンタメ作品として本当に面白い作品だと思います。