ブラックエンジェルズ
今回紹介するのはマンガのブラックエンジェルズです。
ブラックエンジェルズの作者は平松伸二先生。
週間少年ジャンプに連載されてました。
ジャンプ黄金期初期に名を連ねた作品
ジャンプ黄金期の初期といえば「キン肉マン」「Drスランプ」「キャプテン翼」「北斗の拳」といったそうそうたる作品がありますが、このブラックエンジェルズもそれらの作品と同時期に連載されていた作品であります。
ここでちょっと私のジャンプ体験の話しをしますと、最初はアニメのDrスランプから入ってその後友達が持っていたキン肉マンの単行本を借りてキン肉マンを読み始めて、同時期くらいに床屋に置いてあったキャプテン翼を読んで面白くて単行本を買い始めました。
その後、小学校高学年になってからジャンプ本誌を買うよになった感じです。
私がラッキーだったのは小学生の小遣いだと週間で毎週ジャンプ買うのはキツかったのが、ある時私が買ったジャンプを父親が読んで北斗の拳にハマった事です。
これによって暫くジャンプ代は毎週父親が出してくれました。
ブラックエンジェルズに話を戻しますと、読み始めたのはジャンプ本誌を買いだしてからです。その頃既に話は結構進んでいて、それまでの話は知りませんでしたが、ブラックエンジェルズの絵に惹かれて読み始めました。
後にブラックエンジェルズの単行本を持っている友達に借りて後追いしました。
色々と怖さを感じた作品
ブラックエンジェルズですが読み始めた小中の頃は何か怖さを感じた作品でした。
残酷描写では北斗の拳が問題になっていましたが、個人的には北斗の拳よりもブラックエンジェルズの方に怖さみたいなものを感じてました。
北斗の拳の絵は確かにショッキングではありましたが、登場人物達が筋肉隆々で服装もまあ普通の服装ではなかった事もあって現実味が薄かったのに対しブラックエンジェルズは見た目も服装も本当にごく普通の人間だったのでそこに怖さを感じました。
さらに初期の頃の「法で裁けない悪を成敗する」話では見た目の怖さ以外にも精神的な怖さも感じました。
悪い人間が普通の人に対して平然と暴力を振るって殺す様は嫌な気持ちになりましたし、それと同時に怖さも感じました。
話が進むにつれてそういった一般人の悪を裁く話ではなく、巨大な悪の組織との対決になっていって、精神的な怖さは薄れていきますが、代わりに人外のような怪物的な描写が増えていき見た目の怖さが増しました。
特に平松伸二先生の描く悪い奴の顔、特に目の冷たさがより不気味さを増してくれています。
小中学生だったというのもあってか当時はジャンプの中でホラーマンガ的なものを感じてました。
そういう感情があったからか当時は面白くて好きでしたが何か単行本を家に置いておきたくない感じがあって単行本は買わなかったです。
後に大人になって文庫版が出た時に大人買いしました。
衝撃受けた富士樹海の戦い
ブラックエンジェルズは色々と衝撃を受ける事が多かった作品ですが、中でももっとも衝撃を受けたのは第一部のクライマックスにあたる富士山樹海での戦闘です。
ちょっとネタバレになります。
悪の組織竜牙会の陰謀を阻止する為にブラックエンジェルズが富士山に向かいますが、そこで物凄い死闘が繰り広げられ仲間がドンドン死んでいきます。
仲間が死ぬというと、当時キン肉マンが悪魔超人との闘いで仲間がやられていきそれも衝撃受けましたが、キン肉マンは人間ではなく超人だったので、これも北斗の拳と同じく衝撃でしたが怖さは感じませんでしたが、ブラックエンジェルズの方は生身の人間であり(人間離れしてますが)、その仲間が次々と死んでいく様は衝撃を受けると同時に怖さを感じました。
またその死に様もかなり衝撃的で本当にちょっとトラウマになるくらい衝撃でした。
中でも水鵬の死に様は衝撃でしたし、その時の戦闘は本当にカッコ良く今でも鮮烈に覚えてます。
現在の少年誌では掲載難しいんじゃないかと思える程衝撃的な作品だったブラックエンジェルズ。
興味を持たれた方は是非読んでみてください。