ホーリーランド
今回紹介するのはマンガのホーリーランドです。
ホーリーランドの作者は森恒二先生。ヤングアニマルで連載されてました。
ストリートファイトと格闘技
ホーリーランドは不良達の喧嘩(ストリートファイト)がメインの話ですが、ただ単に喧嘩というだけでなく、様々な格闘技を題材にしており、ヤンキーマンガというよりも格闘技マンガの装いが強い作品になっています。
簡単にあらすじを説明しますと
ひ弱でいじめられっ子だった高校生の主人公・神代ユウは、ある時本屋で見かけたボクシングの教本を手に取り、ボクシングの基本の構えやワンツーを覚えます。
いじめられっ子で家にも学校にも居場所のなかったユウはただひたすらに自室でワンツーを打ち続けるのです・・・
家にも学校にも居場所がなかったユウは居場所を見つけようと夜の街に繰り出します。
夜の街ではユウのようなタイプは街の不良達のかっこうの的でしたが、不良達から身を守る為に、ただひたすら打ち続け身に付けたパンチで回避していきます。
そしていつしか街の不良達からヤンキー狩りと噂されるようになっていくのです・・・
とまあ序盤のあらすじは大体こんな感じです。
ホーリーランドの面白いところは不良達の喧嘩がメインの話ではありますが、喧嘩はほぼタイマンで、しかも対戦相手も何かしらの格闘技を身に付けた猛者達というのが他のヤンキーマンガとは一味違う面白さになっています。
連載終了後に知ってハマりました
ホーリーランドですが私は連載中は申し訳ないことに知らなかったです。
連載中どころか連載終了して大分経ってから知ったマンガです。
出会いは電車書籍のお試しで1〜3巻くらいまであったのを読んでハマって即TSUTAYAで全巻借りました。
(買ったのでなく借りたですいません)
借りて読みましたが最後まで勢いがあって一気に読めました。
結局その後、手元に置いて繰り返し読みたいと思い全巻買いました。
それぐらいハマりました。
ホーリーランドは何度も言いますが単純なヤンキーマンガでないところが良かったです。
流石にこの歳になると単純なヤンキーマンガだと若さが滲み出てて、抗争だとか喧嘩だとかバイクだ青春だとかで読んでて面白いけど疲れる事があるのですが、ホーリーランドはそういったところがあまりなく(青臭さはありますが)、結構格闘技に特化してる感じがあるので私的にはそこがハマり要素でした。
作者の森先生が格闘技経験者らしく、さらにタレントのケンドーコンバヤシさんがやっているCSの「漫道コバヤシ」という番組に森先生が出演された際に、喧嘩の話とかは結構実体験した事を描いてると話をしていたので、そういう部分でもフィクションですがリアリティを感じるところも面白かったです。
他にも主人公がやや精神的に不安定なところはありますが、基本的には純粋な感じでオラオラ感がなく、エピソードごとにちゃんと成長していく様がみえたのも好感持てて良かったです。
最近はマンガ雑誌を読まなくなってしまっているので、中々自分でこれは面白いというマンガを発見する事がなくなって、ネットのオススメや電子書籍のお試し、TSUTAYAのコミックレンタルなんかで開拓する事が多くなっています。
そんな感じなので中々単行本を買うという機会が少なくなっているのですが、このホーリーランドは電子書籍のお試しから始まってTSUTAYAで全巻借りたにも関わらず全巻買って手元に置いておきたくなるくらい面白かったです。
ホーリーランドは最初から強い主人公が強敵と闘って勝っていくという王道の格闘技マンガとは一味違う、いじめられっ子だった主人公が人間的にもストリートファイターとしても成長していくという作品です。
少年の成長物語が好きな人にオススメのマンガです。