無敵超人ザンボット3
今回紹介するのはアニメの無敵超人ザンボット3です。
ザンボット3はサンライズ制作のロボットアニメで富野喜幸氏が総監督を務めた作品です。
色々と衝撃的な作品
ザンボット3の名前を知ってる人の中では人間爆弾の衝撃で知ってる人が多いのではないでしょうか。
確かに今観ても人間爆弾のエピソードは衝撃的です。
しかしザンボット3は他にも色々と衝撃的な事が多いロボットアニメです。
ネタバレ含みます
なんとザンボット3が第3話まで出てこない!
オープニングではしっかりザンボット3は出ているのに本編では第3話まで主人公メカ・ザンボット3が出てきません。
シナリオとかの話ではないですが子供向けロボットアニメとして観てるとちょっとビックリします。普通は第1話から登場して敵メカをカッコ良くやっつけるでしょう。
一般人から迫害される主人公達
これまでの子供向けロボットアニメではおよそ無かったであろう、敵メカを倒しているのに一般人はおろか友人達からも迫害を受けます。
ガイゾック(敵)が地球に攻めてくるのは神ファミリー(主人公達)がいるからだと言われます。
こういうセリフだけだと、ある程度大きくなった子供達だと疑問に感じて説得力に欠けたりしますが、ザンボット3の凄いところはザンボット3と敵メカの戦闘シーンで、人々が逃げ惑う場所にザンボット3が敵メカを追いかけるような形で移動させて、人々が逃げようとしている船の上に、ザンボット3が破壊した敵メカの破片が落ちて一般人が犠牲になるシーンを挿入したりします。
また同じように敵の攻撃をザンボット3が避けた時の流れ弾が今まで暮らしていた街に落ちて火の海になるシーンなどが挿入されます。
戦禍に巻き込まれ母親と妹と生き別れ廃墟となった街で主人公の友人(ライバル)の香月が「覚えてろ神ファミリーめ」と言い放ちます。子供向けロボットアニメでは中々衝撃的なセリフです。(せめてそこはガイゾックを恨んでよ)
こういった街が破壊される戦闘というのは、これまでのスーパーロボットアニメにも少なからずあり、別の角度で見たら確かにそう思うような状況もあったはずです。
ただ子供向けロボットアニメでそれをやると、カッコ良いと思っていたロボットが素直にカッコ良いと思えなくなるだろうから避けてた事だと思いますがザンボット3では容赦なく見せます。
しかしそういった容赦ない迫害シーンがあるからこそ、その後に主人公達の行動を理解して認めてくれるシーンが物凄く感動的になっているのもザンボット3の特徴です。
恐怖の人間爆弾
ザンボット3といえば人間爆弾というくらい有名?だと思いますが、やはり大人になって改めて観ても人間爆弾のエピソードは衝撃でした。
もし人間爆弾なんていう話を盛り込むにしても、普通なら主人公達とはあまり関係の薄い、そのエピソードだけに出てきた人にするだろうと思うのですが、ザンボット3では主人公の勝平の友達とヒロインを犠牲にするという酷い話になっています。
しかもその2人が犠牲になるエピソードがなんとも切ないです。
友達の方は人間爆弾にされた他の人々と一緒に他の人達を巻き込まないように離れていく道中に「死にたくない」と取り乱した所で爆発して死んでしまいます。
ヒロインの方もようやく主人公達の事を認めてくれて再会した所で勝平の部屋で爆発して死んでしまいます。
どちらも本当に悲しいエピソードです。
人間爆弾に関しては子供の頃に観た時から今でも覚えているので余程衝撃だったのでしょう、当時星形のアザが怖くなりましたから。
次々と死んでいく家族と最終回
これは後に「皆殺しの富野」と呼ばれる富野喜幸氏の作品だけあって最終盤は主要キャラがどんどん死んでいきます。
流石に友人達に女性(母親達)と小さい子供達は脱出カプセルで地球に送られ生き延びていますが、祖父母に父親達、兄にペットの犬まで、さらには主人公の勝平以外のザンボット3のパイロット2人までが死んでしまいます。
これは子供の頃も観て衝撃受けましたが、大人になって改めて観ても悲しくなります。
特におじいちゃん、おばあちゃんが死ぬシーンは泣けてきます。
そしてラストのガイゾックの正体が明かされ勝平が何の為の戦いか苦悩し、地球に落ちて佇むザンボエース、疲れ果て寝ている勝平にそれまで迫害していた人々が駆け寄るラストシーンはグッとくるものがあります。
ガンダムの面影を見る事が出来る
ザンボット3ですが富野善幸氏だけあって後のガンダムの面影みたいなものを感じる事が出来ます。
まずは神ファミリーが素人集団なところが最初の頃のホワイトベース乗組員と被りました。
特に宇宙に上がった時の感じはガンダムの最初の方に似てるなあと思いました。
それに幼い兄妹達も3人でカツ・レツ・キッカな感じでしたし。(カツレツキッカ程出番ないですが)
他にも最終決戦でおじいちゃんとおばあちゃんがビアル2世で敵の要塞バンドックの下から激突するシーンはスレッガーさんがビグザムの下から突っ込むシーンを思い出しました。
子供向けロボットアニメとしては他の作品とは明らかに一線を画すザンボット3。
全23話と話数も手頃なのもありますが、話の内容からもかなり全話真剣に観てしまいました。
このように大人でもついつい引き込まれてしまいます。
皆さんも観てみてはいかがでしょうか。
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