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Return of the Obra Dinn オブラディン号の帰還


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Return of the Obra Dinn オブラディン号の帰還

今回紹介するのはオブラディン号の帰還です

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オブラディン号の帰還は消息をたったオブラディン号が、その4年後に突如生存者ゼロの状態で港に帰還。

プレイヤーは保健調査員として乗船していた60人の安否と死因を調べるというゲームです。

独特な雰囲気のアドベンチャーゲーム

オブラディン号の帰還ですが、ゲームの概要を見ると一見普通のミステリーアドベンチャーのように思われるかもしれないですが、解決する手段や雰囲気はかなり独特です。

60人の安否と死因を調べるというと船内に残されている手掛かりを元に推理していくと思われるかもしれないですが、それだけではありません。

オブラディン号では「メメント・モーテム」という特殊な懐中時計を使います。この懐中時計ですが死体にかざすと残留思念を読み取り、その死体の死の瞬間を見ることが出来ます。

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この死の瞬間の空間は一定距離を調べる事が出来るようになっており、さらに死の瞬間の言葉のやり取りも分かるようになっています。

この死の瞬間の空間が重要で死者と殺害者だけでなく、周りの状況を調べる事も非常に重要になってます。

というのもオブラディン号では、ただ安否と死因を調べるだけでなく、死者の名前・殺害者の名前・死因を調べなければならないからです。

中には死の瞬間の状況とやり取りだけで死者と殺害者の名前を推理出来るものもありますが、そういうケースは稀で殆どが他人の死の状況なども考慮しないと判明出来ないので一筋縄ではいきません。

さらにオブラディン号は雰囲気が独特で画面が白黒というかモノトーン調でオドロオドロしい音楽や効果音も相まって実にミステリアスな雰囲気に仕上がっています。

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難易度高し。時間を忘れるゲーム

オブラディン号は前述した通り一つの死のシーンで全てを推理するのはほぼ不可能です。

オブラディン号では手記があり、そこに全ての人の情報が記録されるようになっています。その手記を使って調べたい人に対してしおりを付ける事が出来、その人がどの場面にいるかが分かるようになっていて、一人を調べるのにその人物が登場している場面をくまなく調べていく必要があるのでとにかく手間が掛かり、あっという間に時間が溶けていきます。

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オブラディン号は推理ミステリーの要素もありますが、どちらかというとバズルのような感覚が大きいです。

一つのシーンでは導き出せない情報も、複数の場面の情報を組み合わせる事によってより確実な情報になり、消去法によって正解を導き出せるようになる事が多いです。

難易度は高めというかハッキリ言って難しいです。

死の瞬間のシーンと会話のやり取りだけで直ぐ分かる死体以外は正解を導き出すまでのコツを掴むまで時間が掛かりますし、コツを掴んでも前述した通り、行ったり来たりを繰り返す事になるので時間だけでなく、自前でメモを取ったりしないと登場人物の行動と状況を把握するのが難しいです。私はエクセルでちょっとした表を作りました。

ゲームでメモ取るのはウイニングポストで配合考える時以来です。

そういう部分を含めてハマる人はトコトンハマるのではないでしょうか。

観察力と根気が必要

オブラディン号の帰還をプレイしてクリアする為には観察力と根気が必要です。

ゲーム画面が白黒のモノトーン調なのは怪しい感じの雰囲気を出すのに抜群に合っているのですが、その反面クリアする為の情報を拾うのにはちょっと分かり辛い部分があります。

それでも良く観察すれば分かるので、諦めずにプレイする事が重要です。

このゲームは全ての謎はゲーム中に出てくる情報で推理可能になっているので根気良くプレイすることをオススメします。

それでも分からないという場合だけ攻略サイトとかでまずヒントだけを見てプレイしてください。いきなり答えを見てしまうのは本当に勿体ないゲームです。

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オブラディン号の帰還はいわゆる正統な推理アドベンチャーとはちょっと趣きが違いますが、ちゃんと情報を集めて推理をして正解を導くというロジックがしっかりしているので、ミステリーアドベンチャー好きの方にオススメの作品です。