さくら荘のペットな彼女を観ました
今回はアニメのさくら荘のペットな彼女を観たのでその感想になります。
この作品ですが面白かったのですが、個人的にどうしても気になる事があったので、手放しに良かったと言えない作品でした。
今回はそんな個人的に気になった所の話をしたいと思います。
その前に簡単にどんな話なのかというと
芸大付属高校に通っている主人公が学生寮で猫を飼っていたのがバレて、変わり者ばかりがいるさくら荘に移ることになり、そこでさくら荘の面々と編入してきた天才画家のヒロインとの日常が繰り広げられるというお話です。
ジャンルは学園ラブコメですね。
基本的にはラブコメなのですが、この作品は一応芸大附属高校が舞台という事もあり、クリエイターを目指すキャラクター達の苦悩なんかも描かれています。
で何が気になったのかというと
メインの登場キャラクター達の天才と凡人の描かれ方です。
クリエイターという職を目指しているという事でメインキャラクター達の中で明確に天才と凡人が分かれています。
これは個人的見解ですが
天才
ヒロインのましろ。世界的な天才画家でありながら漫画家を目指している。
一つ先輩の美咲。アニメ制作に関して天才的才能を持っている。
同級生の龍之介。天才プログラマー。
凡人
主人公の空太。ゲームデザイナーを目指している。
同級生の七海。声優を目指している。
最後にどちらともいえない中間的な才能の持ち主
先輩の仁。アニメの脚本家を目指している。
とまあこんな感じでしょうか。
でまず気になったのは天才達の描写です。
この作品では天才が3人出てくる訳ですが、この3人ともにかなり極端な変人ぶりで描かれてます。
まずヒロインのましろ。生活無能力者です。
1人では日常生活もままならないくらい常識と生活力がないです。
次に美咲。行動が破天荒。
行動力が尋常じゃないのですが、やる事がかなり突拍子もない事ばかりで周囲の人も巻き込んでいます。
そして龍之介。重度の引き篭もり。
引き篭もりというか、学校には卒業に必要な出席日数だけ出れば良いという考えを持っている。
とまあこんな感じです。
個人的にはかなり気になるレベルの描かれ方ですが、物語ではしばし天才がちょっと変わった人としと描かれるのは良くある事なのでまだ良いんですよ。
あとタイトル見て分かる通りましろはペット的な人物として描かれるのは分かっている事ですから。
問題は凡人の方の描かれ方です。
まず主人公の空太ですが、ゲームデザイナーを目指して企画書を送るも最初は中々上手くいきません。まあ最初は良いです。そう簡単に実現出来てしまうのは出来過ぎですから。
しかしこれが何度か挫折があって、ある程度のところまで選考に残ってからの後が結構辛い描かれ方をしています。
結果的にダメだったのですが、選考の際のプレゼンで使用したましろが描いたイラストが企業側の目に留まり、ましろが別のゲームのイラストの依頼をされるという。
これ結構酷くないですか。
まさに天才と凡人の差を感じさせるエピソードです。
当然空太は闇落ち。立ち直りますが。
そしてもう1人の凡人の七海。
この子は声優になるために、バイトして生活費や養成所のレッスン料を稼いでたりと物凄い頑張ってます。
それなのにです・・・
養成所の課題発表の際に熱出したり、夢を諦めるかどうかというオーディションに落ちたりと、アニメの中ではとにかく報われないです。
(原作読んでないですが、気になったのでネットでちょっと調べたら一応は後に声優事務所に所属するみたいなのを見ました。)
一応、天才達の方は異性との付き合い方に悩んだりと天才ゆえの悩みみたいなのはありますが、天才達の方は才能だけでなく最終的には異性のパートナーも手に入れてますからね。
それに比べて凡人の方、中でも七海はヒロインレースでも負けてますからね。
最終回では一応、凡人の2人とも「まだ挑戦は続けて頑張ってます」という描写はありますし、原作では多少報われているようですが、アニメしか観ない私のような人にはどうもイマイチ釈然としないものが残りました。
この作品を観ている中高生とかに「そう簡単に夢は叶わないものだよ」とでも訴えたかったのかもしれないですが、娯楽作品なわけですからもうちょっとフォローして欲しかったかなと。
さくら荘のペットな彼女ですが、2クール分全24話ありますが話は面白いので一気に観れるのですが、どうしても気になる事があった作品でした。