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orangeを観ました


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orangeを観ました

今回はアニメのorangeを観たのでその感想になります。

orangeですが先日記事を書いた「失われた未来を求めて」を観た後にオススメで上がってきたので観た作品です。

orangeは高野苺先生による漫画が原作で、こちらもSF要素がほんのちょっとあるお話しです。

簡単にあらすじを説明しますと

主人公の女子高生の高宮菜穂が2年生の始業式の日に差出人が自分の名前になっている手紙が届きます。

その手紙は10年後の自分が送った手紙であり、手紙には10年後の自分はある事に対して後悔をしていて、16歳の自分には同じ後悔を味わって欲しくないので、これから起きる事、それに対して16歳の自分にして欲しい事が書いてあり、始業式の日に転校してきた成瀬翔が事故死をするので救って欲しいという内容が書かれており、翔を救う為に行動する努力をしていくというお話です。

このorangeですが良かったです。

個人的にはかなり観て良かったと思える作品でした。

SFの要素は入ってますがこれはあくまでもオマケみたいなもので、メインは青春学園物という感じで、主人公・菜穂の心の揺らぎや心情描写が良かったですし、他の仲間達も凄く魅力があって良かったです。

個人的には青春群像劇として凄く面白かったのですが、ただ一方で物凄く気になったというか、モヤモヤする部分があったりもしました。

ここからはネタバレ満載の話になるのでお気を付けください。

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菜穂と翔と須和の関係

モヤモヤするというのは主人公の菜穂と転校してきて菜穂達が助けようとする翔と仲良しグループの中でリーダー的存在の須和の3人の関係です。

物語冒頭で10年後の映像が流れるのですが、そこで菜穂と須和が結婚していて子供がいる描写が流れます。

私は最初これを観た時に「菜穂は翔の事が好きになるんじゃないの?」とまず最初の違和感。

まあ現実的な事を言ってしまうと高校時代に好きだった人が死んでしまったら、当然ですが殆どの人は新しいパートナーを見つける事は至極当然の事だと思います。これが10年後とかなら尚更です。

なのでこの描写は何にも不思議ではないのですが、これからラブストーリーだと思われる物語を観ようとしている私は本当にちょっとですが違和感を覚えてしまいました。

この辺は男の私と作者の高野先生は女性という事で女性の方が現実的なものの見方をするからなのでしょうか。

男は女性に夢見がちですからね。

更に観ていくと10年後の描写で菜穂が「翔が生きていてもパパ(須和)を選ぶよ」みたいな事を言ってました。

この辺りまでくると、高校時代の話が進んでいるので登場人物達の性格や感情が大分分かってきているので、一先ず高校時代の菜穂の感情は置いておくとして、視聴者目線で翔と須和を色々と比較すると「まあそうかな」とか思ってしまうのですが。

まず翔くん

家庭の環境などにより物凄く繊細な心の持ち主で、どこか人を寄せ付けないというか自ら距離を置くような一面を持っています。

一方で須和くん

明るくリーダーシップを持っていてありえないくらい優しいというか人の良いタイプ。

須和にも10年後の自分から手紙が届いていて、その手紙には10年後の未来では菜穂と結婚している事が書かれているにも関わらず、翔と菜穂の恋愛を後押ししてくれます。

こんな人います?

手紙には菜穂と結婚出来たのは翔と菜穂がケンカをした時に心の弱っていた菜穂に告白したからという事とそれによって翔が自殺したんじゃないかという後悔の念があったにせよです。

翔は現実にもいそうな繊細なキャラであるのに対して須和はまず現実にはまずいないだろうというくらいのキャラです。

実際のキャラ人気とかは分からないですが、個人的には翔よりも須和の方がまあ人気があるだろうなと思いました。

そして問題はTVシリーズではなく劇場版の最後です。

何と翔と菜穂が結婚して子供がいる描写で終わります。

うーん・・・

別に翔と菜穂が結ばれても全然良いんですよ。

実際最初はそういう物語だと思って観てましたから。

ただそこに翔がいない未来では須和と結ばれている描写や翔が生きていても須和を選ぶという菜穂の言葉を聞いてしまうと、どうしても劇場版の最後のシーンでどうしてもモヤモヤした気持ちになってしまうのです。

個人的な意見を言わせていただけるなら、せめて劇中でもっと翔が成長している姿を見せてくれたらもう少し納得がいったかもしれません。

翔押しの方には申し訳ないですが、作品を観ていると、翔があまりにも仲間達から心配されているシーンが多過ぎて、あまりにも精神的に弱い子という印象ばかりが残ってしまうんですよ。

最初に菜穂にカレーパンを譲ってあげたり、ケガをしているのを気付くような周りを良く見ているようなシーンがあったので、最後にその周りの人の気持ちに気付く心遣いで、もう少し須和の菜穂に対する気持ちを気遣うようなシーンがあったらなぁと思ってしまいました。

orangeですが何かモヤモヤしたという話ばかりになってしまいましたが、私は凄く好きな作品です。

好きじゃなかったらここまでモヤモヤしなかっただろうし、こういう風にして欲しかったなんて妄想もしないですからね。