機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争を観ました
今回はガンダム0080を観たのでその感想になります。
0080ポケットの中の戦争ですが、私の中では物凄く微妙な作品なのです。
微妙というのは面白くないとかではなく他にも何か色々と考えてしまうというそんな作品なのです。
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 観るならU-NEXT
モビルスーツが・・・
私がガンダムに求めているのは前にも言ったと思いますが、ロボットアニメとしてのカッコ良さ面白さが大きなウェイトを占めています。
どんなに戦争の悲惨さなど重厚なストーリーであってもロボットアニメとして面白くないと微妙な気持ちになります。
この0080ですが、まさにその辺がかなり微妙だと感じます。
主人公がパイロットではなく極普通の少年・アルの成長物語が中心なので、モビルスーツによる戦闘は印象が薄いのです。
アレックスという高性能のガンダムが出てきますが、出し惜しみされてますし、戦闘してもカッコ良かったシーンは正直殆どなかったです。
唯一モビルスーツ関係で良いと思ったのはケンプファーくらいでしょうか。
終わり方が・・・
私が0080が微妙な評価になるのはこのエンディングの部分が大きいです。
0080は主人公のアルの成長物語であるのですが、個人的には何かアルには感情移入出来ないんですよね。
まあこれは大人になって観たというのもありますし、戦争とはどういう事か良く分かっていない少年を描くにはやむを得ないところはありますが、そういう部分を差し引いてもアルはちょっと無鉄砲で我儘な少年のように感じて、正直言うとあんまり好きではないんですよ。
そうなるとこの物語で感情移入出来るキャラといったらバーニーかクリスになるわけですが、クリスは出番が少ないので、そうなると自然とバーニー目線で物語を追うようになるわけですよ。
そういう感じで観ていたら最後は・・・アレですから。
0080の最後のバーニーのザクとガンダムアレックスとの戦闘の結末から、お互い何も知らないバーニーのビデオレターとクリスの別れの挨拶からの学校で戦争が終わったという話を聞いて無邪気に残念がるアルの同級生達と戦争とはどういう事か経験して涙するアルとの対比で終わるエンディングまでの流れを観たら、それはちょっとグッときちゃいますよ。
この最後の話で間違いなく0080の評価は一気に上がるのではないでしょうか。
私も最後グッと来てしまいましたが、私はこの終わり方を全肯定したくないという気持ちもあり、0080の評価が微妙だというのが大きいです。
世間では誰も死なない能天気なハッピーエンドよりもキャラクターが死んだり色々と考えさせられるエンディングの方が評価が高かったりする風潮があります。
別に私もそういうエンディングが嫌いではないですが、キャラクターは出来れば無闇に退場させて欲しくないと思ってしまいます。
それが本当に物語を終結させる為に必要な死ならば全然受け入れますが、これ死ぬ必要あります?みたいなのはちょっと如何なものかと。
0080ではバーニーの死はアルの成長に本当に必要だったのかと、ちょっと思ってしまうのですよ。
正直言いますと0080を最初観た時は途中までは本当にそんなにのめり込みなかったといいますか、ガンダムやモビルスーツがあまり出てこずにこういう感じの話かみたいな感じで魅力を感じてなかったです。
ところがこのラストを観てちょっと感動してしまい、悔しいかな良い話だったと思いましたよ。
その一方で最後の決着の前にアルの叫びがバーニーとクリスに届いて無事に終わってくれとも思いました。
そういう気持ちもあったからこそ0080は微妙というか複雑な評価になってしまうのです。
個人的には微妙な評価のガンダムですが0080は間違いなく戦争ドラマとしては良作だと思うので、まだ観た事がない方は是非一度観てください。