氷菓を観てみました
今回はアニメの氷菓を観てみたのでその感想です。
氷菓は原作は米澤穂信先生、京都アニメーションが制作しています。
私はアニメは観る方ですが、制作会社とかは詳しくないですし、何処の制作会社が凄いとかもよく知りません。
ですが京都アニメーションは作画が凄い綺麗だというのは聞いた事がありました。
氷菓は全く知らなかったですが、U-NEXTで作品を探す際にミステリーで検索したら引っかかったので観てみる事にしました。
ジャンルは日常ミステリーもの
ミステリーといっても金田一少年の事件簿のように学園内で殺人事件が起きるとかそんな話ではなく、日常に潜むちょっとした謎を神山高校の古典部の男女4人が解いていく(主に主人公)というお話です。
主人公の折木奉太郎は省エネ主義者で自分で積極的に動く事は殆どないタイプの青年です。
そんな奉太郎が姉のススメで廃部寸前の古典部に入部。そこで出会った千反田えるに推理力を見込まれやむなく謎を推理していきます。
氷菓はジャンルとしてはミステリーですが、殺人ミステリーと違って日常での謎を解明するミステリーという事もあってか全体的に丁寧に描かれている気がしました。
というのも殺人ミステリーものと違って、最後に犯人による自白の真実のようなものは基本的にはなく、殆どが主人公奉太郎の推理による解決になっているからだと思います。
これが真実だという解決編がないので、奉太郎の推理に納得してもらえるようにする為に伏線といえるものもしっかりと丁寧に描いているのだと思います。
ただ話は丁寧に構築されていて面白いのですが、正直最初の方は面白いけど何か物足りなさを感じて観てました。
これは殺人ミステリーと違って「犯人は誰だ」とかの緊張感があまりない為、先の話がどうなるのかというドキドキ感みたいなのが最初はあまり感じられなかったからだと思います。
ところがです
中盤から物語にドンドン引き込まれる
物語中盤の自主制作された結末が描かれていないミステリー映画の犯人と結末を古典部の面々が考えるというエピソードからドンドン話に引き込まれていきました。
このエピソードに関しては、恐らく殆どの視聴者の方が辿り着くであろう結末に奉太郎もやはり辿り着きます。
ところがです・・・
これに関しては別の真実か隠されていて・・・
という感じで、このエピソードから先がドンドン気になるようなってきました。
そしてその後にある文化祭のエピソード。
ここで起こる様々なエピソードと十文字事件によって私は完全に氷菓の虜になりました。
文化祭のエピソードは十文字事件も気になって面白いのですが、古典部メンバーの様々な一面と、これまで比較的クールに話が続いていた中でちょっとだけ熱くなるようなエピソードがあったりと非常に見応え十分で面白かったです。
氷菓の評価が実際どうだったかは知りませんが、この二つのエピソードでハマるかハマらないかで大きく変わるのではないでしょうか。
実際にアニメの中でもこの二つのエピソードは長編になっているので、ここに相当力を入れていたのでないでしょうか。
私もこの二つのエピソードでハマりましたから。
氷菓は丁寧な話の構成と綺麗な絵が印象的で、学園ドラマでありながらドロドロとした人間関係がないので爽やかな気持ちで観れるそんな作品でした。