チェンソーマン
今回紹介するのはマンガのチェンソーマンです。
チェンソーマンは第1部が週刊少年ジャンプにて連載され、現在第2部が少年ジャンププラスにて連載中です。作者は藤本タツキ先生。
今回は第1部までの感想です。
アニメもファーストシーズンが全12話で放映されました。
そんなチェンソーマンのマンガを読んでの感想になります。
様々な読み手が楽しめる作品
マンガの読み方は色々あると思います。
例えば、とにかくストーリー重視でストーリーを追って読んでいく人もいれば、作中に作者が散りばめた伏線や様々な設定を深読みして考察するのが好きな人もいれば、一方でキャラクター重視でキャラ萌えして読むような人もいると思います。
チェンソーマンはそんな様々な読み手の人達が楽しめる、そんな作品になっているような気がします。
例えば、考察好きな人にとっては、悪魔との契約や能力に対して考察したり、何気なく出たセリフに隠された伏線があったりと、本当に深読みしようと思えば幾らでも読めるような作りになっていたりします。
一方で、私のようなあまり考察しないようなストーリー重視で読んでいくタイプでも、ストーリー展開がスピーディーで話がドンドン先に進んでいくので、先が気になり読むのが止まらなくなります。
読んでいる側が逆に「こんなに話早く展開して大丈夫?」と心配になるくらいです。
これは第1部が11巻で完結している事をみてもお分かり頂けるかと思います。
とにかく読んでいてドンドン話が進んでいくので一度読み始めたら、話の面白さも相まって一気に読んでしまいます。
またキャラクター重視の人達にも魅力あるキャラが一杯登場するので誰に感情移入して読むかでまた面白さが変わってきたりします。
ちなみに私はパワーが1番好きですね。
最初から最後まで良いキャラでした。
こんな感じでどんな読み方をしても楽しめるそんな作品になっています。
少年マンガらしく主人公・デンジの成長物語
チェンソーマンを読んでもう一つ思ったのは、一見残酷描写や複雑な世界観で大人向けな感じがしますが、ちゃんと少年マンガらしく主人公のデンジが人間的に成長しているのが分かるのが良いです。
デンジは少年期に親にまともに育てられず、一緒にいたのはポチタだけという環境でまともな人間らしい教育や生活をする事が出来なかった事もあり、最初は野生児のような感じで登場しました。
そこへマキマに拾われて、最初に思ったのはまともな食事が出来ることに満足をします。
そして食欲が満たされるようになると、次は性欲を満たそうとします。
何とも16歳くらいの青年らしい考えで分かりやすいです。
そして仄かな恋心に目覚めたりします。
一方で、悪魔になった事によって心まで悪魔になったのかと指摘されて軽く悩んだりもします。
さらにはアキやパワーと一緒に生活する事によって兄弟愛のようなものに目覚めたり、最後には家族愛的なものにも目覚めます。
少年マンガでは少なからず主人公が成長していくものだと思いますが、それが例えばバトルマンガなら強さの成長だったり、精神的な成長だったりしますが、デンジに関しては強さや精神的な成長だけでなく、人間的な成長が本当に分かりやすく描かれているのが良かったですね。
正直、最初の頃の野生児状態でちょっと精神的に成長しただけとかだったらあまりデンジに魅力を感じなかったかもしれないです。
それがここまで見事に分かりやすく成長する姿を見せられて、最後の方はストーリーだけでなくデンジの成長も感じてかなり感動しました。
藤本先生のキャラの作り方は本当に上手いと思いました。(素人が生意気言ってすいません)
チェンソーマンはアニメは1部の途中で終了していますが、マンガは既に第1部は完結済みです。
完全アニメ派の人には無理にはススメませんが、アニメの続きを知りたい方や、まだチェンソーマンを知らずに興味を持たれた方は第1部は11巻までなので本当に一気に読めてしまうのでオススメです。