火ノ丸相撲
今回はマンガの火ノ丸相撲を紹介します。
火ノ丸相撲は週刊少年ジャンプに連載されてました。作者は川田先生です。
あらすじ
大太刀高校に入学した潮火ノ丸は小学生時代は鬼丸と呼ばれる次世代の横綱候補でした。ところが体が大きくならず、中学時代は体格的なハンデのため、無名の存在となっていた。
しかし火ノ丸は血の滲むような努力を重ね再び横綱を目指すために高校の相撲部に入部する。
入学した大太刀高校相撲部は部員がわずか1名で道場も不良グループに占拠されていて、学校の敷地内の片隅に部長手作りの土俵があるのみでした。
ある時、不良グループにより部長の手作り土俵が破壊され、怒った火ノ丸は不良グループのリーダー五條と「10分間何もせずに殴らせて倒れなかったら道場を返す」という対決をするのであった。
一目惚れならぬ一話読み惚れ
火ノ丸相撲が連載されていた頃はジャンプは読んでいなかったので単行本で読みました。
キッカケは電子書籍で何巻か無料で読める時に久しぶりにジャンプマンガでも読もうかという感じで火ノ丸相撲が目につき読み始めました。
正直最初は「相撲マンガか」という感じでそこまで大きな期待はしていなかったです。(すいません)
少年マンガでスポ根というと野球、サッカー、バスケなどの球技か、格闘技なら空手とか柔道、ボクシングとかが王道だと思うのですが、相撲なので読む前は正直どうなのかという不安が大きかったです。
そんな期待をしないで読み始めたら第1話からその評価は一変。
めちゃくちゃ面白い。完全に一話で惚れました。
相撲をバカにして申し訳ございませんでした。
スポ根マンガの王道
読んですぐに感じたのは火ノ丸相撲は王道のスポ根マンガだと感じました。
才能はあるけど身体が小さいというハンデのある主人公が、努力と根性で巨漢力士達に立ち向かっていくという設定から正に少年マンガの王道をいってます。
さらに相撲は個人競技ではありますが、個人戦だけでなく団体戦をメインで描く事によって、主人公以外のキャラクター達にもスポットを当てて全員で切磋琢磨していく様子を上手く描いているので、団体戦の主人公以外の取り組みも読んでて熱いです。
友情・努力・勝利とまさに週刊少年ジャンプのマンガです。
その他の火ノ丸相撲の魅力としては逆転劇の高揚感です。
どんなマンガでもピンチからの逆転劇には高揚感を感じますが、火ノ丸相撲はこの逆転劇の高揚感を物凄く強く感じます。
これは一巻の最初の話からそれを強く感じて、私はこの最初のエピソードを読んで心鷲掴みにされて続けて読む事を決定しました。
それくらいピンチからの逆転の高揚感を強く感じました。
誌面から汗臭さが漂う
スラムダンクくらいからだと思いますが、スポ根マンガを読んでいても汗臭さが薄れてきている感じが個人的にはしてました。
努力、根性は今のスポ根マンガでも十分ありますが、スラムダンクなんかでは登場人物達が皆んなオシャレで、髪の毛も美容院でカットしてもらっていて、朝もちゃんと整髪に時間掛けて登校してるのかなと感じるくらいオシャレな感じです。
なので汗はかいているのですが、汗臭いというよりも、何処となく爽やかさの方を強く感じます。
それが火ノ丸相撲では昔のドカベンやキャプテン程ではないですが、昭和のスポ根的な臭いが漂ってきます。
私は昭和の人間でそういう昔のスポ根を見て育ってきているので、個人的には物凄く安心して読めました。
相撲という少年マンガでは取り扱うのが難しそうなスポーツを実に見事に王道のスポ根マンガとして描き上げた火ノ丸相撲。
私のように昔ながらのスポ根マンガ好きは必ずハマると思いますので興味を持たれた方は是非。