観て聴くアニソン
今回はアニソンについてお話したいと思います。
アニソンについてお話といってもただ好きなアニソンについてお話する訳ではなく、アニソンといえば歌を聴くだけでなく、歌が流れているときの映像と共に観て聴くとより一層印象深くなるそんなお話をしたいと思います。
OP・EDの映像と共に聴くと印象的
まずはオープニングやエンディングで流れる映像と共に聴いた時に印象に残ってるアニソンを紹介したいと思います。完全に私の好みです。
超時空要塞マクロス
マクロス/藤原 誠
マクロスといえば映画の「愛・おぼえていますか」が有名だと思いますが、私はTV版のオープニングのマクロスとオープニング映像が物凄くカッコ良くて好きです。
マクロスを観てたのは小学校4年生くらいだったと思いますが、このオープニング映像が本当にカッコ良くて記憶に残ってます。
曲の出だしからファイターが上がってきて主人公の一条輝が顔をあげるここで先ずカッケーってなります。そしてなんと言っても曲の最後で音に合わせてバルキリーがガンポットを連射して最後決めポーズで終わるところが何とも言えないカッコ良さです。
子供の頃観た時は本当にカッコイイと思いました。この印象が強いので未だにマクロスのオープニング曲聴くとこの映像が浮かんできます。
装甲騎兵ボトムズ
いつもあなたが/TETSU(織田 哲郎)
続いてはボトムズのエンディングの「いつもあなたが」です。
これはカッコイイとかではなく曲の雰囲気とエンディングの映像がピッタリでとても印象に残っています。
映像は雨が降る中スコープドックのコクピットに座っているフィアナが映っているだけなのですが、この寂しい感じの雰囲気が「いつもあなたが」の曲調にピッタリで、今でもこの曲を聴くと頭の中にはフィアナが浮かんできます。
他にもオープニングやエンディングの映像とピッタリというアニソンは一杯ありますが、全部上げるとキリがないのでこれはこの辺にしておきます。
本編の中で流れる印象的な曲
続いては本編で流れてその時の映像と演出によって曲がマッチして印象に残っているものを紹介したいと思います。
シティーハンター 第17話 夏の美人デザイナー リョウの心はハイレッグ
シティーハンターのエンディングの演出はアニメ好きの人の中では有名だと思います。
本編の終わりのエピローグ的な映像がまだ流れている時に曲がフェードインしてくるという演出です。
この演出が当時高校生くらいでしたが観ててカッコイイと思いました。
中でも初期エンディングのGET WILDはあの印象的なイントロとその演出が本当にマッチしてました。
そんなGET WILDのエンディングの中でも私が物凄くカッコイイと思った回が第17話です。
簡単にあらすじを説明しますと美人水着デザイナーのデザインした水着が盗まれてそれを取り戻しに行くというお話で多分これはアニメオリジナルの話だと思います。
そしてラストシーン、水着を取り戻し無事にファションショーが開催され、それを会場の後ろで見ていた冴羽遼が最後さり気なく去っていくという所でGET WILDが流れてきます。これがカッコ良いんです。
一時GET WILD退勤なんて言葉がちょっと話題になってましたが、正にそれにピッタリの映像です。(良い仕事してさりげなく帰るという)
何故か妙にこの回のエンディングの映像が今でも記憶に残ってます。
劇場版 機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編
哀戦士/井上 大輔
劇場版ガンダムの2作目哀戦士編の哀戦士です。
何処かというとジオン軍がジャブローに総攻撃をかけてくるシーンで流れる哀戦士がまあカッコイイです。
これは知っている人は誰もがウンウンと頷いてくれるのではないでしょうか。
曲のイントロ部分では出撃準備の映像が流れて、そこからどんどんとサビにむかって曲が激しくなるにつれて戦闘描写も激しくなってくるという、このシーンはこの曲のおかげで本当に高揚感が高まります。
哀戦士編ではもう一つ印象的なシーンがあって、それはアムロがホワイトベースを脱走した後、砂漠にガンダムを埋めてアムロが砂漠を歩いている時に流れる
「風にひとりで」です。
この曲も聴くたびにアムロが砂漠を歩いてるシーンが思い浮かびます。
君の名は
「君の名は」ではRADWIMPSの曲が何曲か流れますが、私がもっとも映像と曲が印象に残っているのはスパークルが流れる場面です。
この場面、最初は曲のイントロ部分の疾走感がある所ではヒロインの三葉が主人公の瀧と出会い希望を持って動き出すシーンから始まります。その後も町の人々を救う為に一生懸命頑張っているシーンが流れますが、時間が経って瀧の名前を忘れてしまい、坂で躓いて転げ落ちていくという絶望感が漂う場面では曲が聴こえなくなっています。
そして倒れている三葉が自分の手のひらに瀧の名前が書かれてある事を思い出し手を広げるシーンで再び曲が再開されます。
恐らく映画を観ていた人の殆どの方がここで涙が出たであろう場面です。
ここの演出が良いです。
絵の演出、声優さんの演技、そして曲の演出によって物凄くグッときて印象に残ります。
本当に見事に映像と曲がハマった名場面ではないでしょうか。
鬼滅の刃 第19話 ヒノカミ
竈門炭治郎のうた/中川 奈美
これも超メジャー作品で19話は神回と言われる回なので観た人は皆んな印象に残ってるのではないでしょうか。
主人公・炭治郎が死にそうになった時に走馬灯を観てヒノカミ神楽の呼吸を思い出して戦うという場面で流れます。
クライマックスシーンで盛り上げる為に主題歌などが流れるのは良くあります。
この場面でも別に主題歌の紅蓮華のサビを流しても盛り上がるとは思うのですが、ここでは盛り上げるだけでなく、竈門兄妹の絆さらには家族の絆を観せる為にこの大人しめな感じの曲が流れて見事に映像と演出と曲がマッチして涙を誘います。
そしてそのまま本編が終了してそのまま竈門炭治郎のうたがエンディング曲として流れ映像もこの回だけの映像で終わります。
アニメだけしか観てない人は「今日最終回?」と思ったのではないかというくらい制作者側の気合いが伝わってくる回でした。
劇場版 鬼滅の刃 無限列車編
炎/LiSA
同じく鬼滅の刃で劇場版の無限列車編の「炎」です。
これは劇中の中で流れるのではなく、本編終了後のスタッフクレジットが流れている時にかかるエンディング曲なのですが、何と言いましょうか本編の内容と演出と曲のイメージがピッタリハマっていて物凄く印象に残っています。
本編の最後で恐らく映画を観ていた人の殆どの方が涙を流して感動に浸っているエンドロールの所で曲が流れます。
まず物語が全て終わった時にイントロが流れるのですが私はこのイントロ部分で映画館の音響の力だと思いますが心臓がドキッとしました。
そして曲と共に映像はスタッフクレジットと煉獄さんの絵が流れてきます。
炎が流れる頃は涙も止まっている頃だと思いますが、曲がサビに向かって盛り上がるのと煉獄さんの絵が見事にマッチして、再び煉獄さんを思い出してまた涙が出てくるようなそんな感動に襲われます。
本当に見事に映画の内容とピッタリな素晴らしい曲だと思います。
映画館で観た方は曲が印象に残っていて帰宅途中や帰宅してから直ぐ炎をダウンロード購入した方も結構いるのでは?
私は映画を観る前にマンガで無限列車編は読んでいて、マンガでもショック受けて感動しましたが、そこまで泣けなかったですし煉獄さんの印象もそこまでではなかったです。
しかし映画を観た後に読み返すとラストシーンで頭の中で炎が流れて最初に読んだ時以上に泣けました。
曲の力って凄いです。
エヴァンゲリオン新劇場版:破
Beautiful World-PLANiTb Acoustica Mix-/宇多田ヒカル
Beautiful World (PLANiTb Acoustica Mix)
これも「炎」と同じく劇中で使われるのでなくエンディングで流れるのですが、何故か私にとっては物凄く印象に残っています。
ラストシーンの初号機が覚醒してサードインパクトが始まるのかという場面。ここでは「翼をください」が流れています。
そして本編の最後に赤木リツ子博士がサードインパクトが始まるというセリフで本編は終わるのですが、それと同時に「翼をください」の音が止まって、間髪入れずにBeautiful World-PLANiTb Acoustica Mix-が流れ始めます。
別に普通じゃんと思われるかもしれませんが、私はこのBeautiful World-PLANiTb Acoustica Mix-のイントロ部分(出だし)で鳥肌がたちます。
その後はちょっとした光の演出がある中でただただスタッフクレジットが流れていく中で曲が流れていくだけなのですが、逆にそのおかげで曲に集中出来るのか終わりに向かって曲が盛り上がるところでまた鳥肌がたって、余韻に浸っている中で曲が終わります。
そして余韻に浸っているところでポストクレジットシーンが始まり突然初号機に槍が刺さりカヲルくんが登場し映画が終わります。
この最後のシーンを含めてBeautiful World-PLANiTb Acoustica Mix-の印象が強く残ってます。
他の人からしたらごく普通のエンディング演出だと思いますが私は何故かこのエンディングが好きですね。
単純に私がBeautiful World-PLANiTb Acoustica Mix-という曲が好きなだけなのかもしれませんが。
ターンA ガンダム 第50話 黄金の秋
月の繭/奥井亜紀
最後はターンAガンダムの第50話最終回で流れる「月の繭」です。
最終回、全ての戦闘が終わって平和な日々が戻ってきて登場人物達のその後の映像が流れる場面で月の繭が流れます。
月の繭は大人しめの壮大な感じがする曲なんですが、これがエピローグのシーンに本当にピッタリハマッています。
このエピローグのシーンですが映像と必要最低限のセリフだけで進んでいきます。
物語の最後にエピローグ的なシーンを入れる事は他の作品でもあると思いますが、そういう場合大体がセリフやナレーションで今どういう状況なのか説明したりします。
しかしターンAの最終回は映像とわずかなセリフだけなので観ている側の想像力に任せています。
そのおかげで画面に集中出来さらにセリフも少ないのでバックで流れている音楽にもより集中出来て印象に残ります。
このエピローグのシーンでは主要人物のロラン、ソシエ、ディアナのその後も描かれます。
この三人のシーンはそれだけで1話作っても良いのではないかと思えるくらいなのですが、これも映像とわずかなセリフだけで描かれます。
ターンAの最終回のエピローグのシーンは本当に大好きで、登場人物達の平和になったのどかなシーンと主要人物三人の関係をあらわしたシーンが月の繭に見事にシンクロしていて観ていると本当に感動します。
以上が個人的に印象に残っているアニソンが流れる名場面です。
アニソンは曲の力だけでなく映像とマッチして好きになる事もあるので、皆さんも同じようにこの場面で使われてるこの曲が好きというのがあるのではないでしょうか。